こんにちは、重悟(ジュウゴ)です。
先日のGWに「放浪の天才画家 山下清 展」に行ってきました。
「裸の大将」で名前は知っていたんですが、絵を見たことはなかったので興味あったんです。
いやー、おもしろかった!
もちろん絵もよかったんです。
有名な「長岡の花火」も見れたし↓
この「スイスの町」なんて、とても貼絵とはおもえないほど鮮やかだし↓
これなんて、ホントに版画なの!?っていうこまかさ↓
ただそれ以上に感動したのが、山下清の
とりつくろわない言葉。
展覧会のいたるところに、山下清の残したことばの数々が添えてあったんです。
たとえばこんなの。
「みんなが爆弾なんか作らないで、きれいな花火ばかり作っていたら、きっと戦争なんて起きなかったんだな。」
ほかにもこんな文章も。
「戦争と言うものは一番怖いもので、一番大事なものは命で、命より大事なものはない。命を取られると死んでしまう。死ぬのは何より一番辛いもので、死んでしまえば楽しみもなければ苦しみもない。死ぬまでの苦しみが一番辛い。戦争より辛いものはない。」
山下清も戦時下を生きた人ですが、戦争が怖いと正直に書いてます。
なんせ、徴兵が怖くて放浪の旅に出ちゃった人ですからね。
自分の欲望にとっても素直に生きた人なんだと思いました。
「死にたくない」「おにぎり食べたい」「自由でいたい」「絵を描きたい」・・・。
そんな欲望のままに生きていくことはなかなかできません。
とくに戦時下の日本で「戦争イヤだ」なんて言ったら、とたんに「非国民」扱いされますし。
だからこそ、自分の思いのままに生きることを貫いたかれの人生に、とっても憧れてしまいました。
そして、
思ったことをそのまま言える人間でありつづけたい。
思ったことをそのまま言える社会でありつづけてほしい。
そう感じました。
「山下清展」は全国各地の美術館で開催されていますね。
ちょっと遠くても、また行ってみたいと思えるすばらしい展覧会でした。
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