三角関数のグラフをExcel(エクセル)でかんたんに描く方法

数学

三角関数のグラフをエクセルで描く方法をまとめておきます。

三角関数の記事でグラフを挿入しようとしたんですが、けっこう苦戦したんですよ。
なのでこの記事はわたしの奮闘記です。

できるだけかんたんにできる方法を。

そしてグラフを微調整する方法まで。

くわしく解説します。

 

↓今回はこんなグラフを完成させていきます。
(薄い青:\(y = \sin x\)、濃い青:\(y = 2\sin x\))

完成予想図

 

グラフのかき方は以下のサイトを参考にさせていただきました。
Excel を使ってフーリエ級数をグラフに描く(pdfページが開きます)

なおMicrosoft Officeのヴァージョンは2010を使用しています。


スポンサーリンク

Excelでサインの値を出力する

まず、グラフの元となるデータをExcel上に作成します。

今回は↓のように、A列に \(x\) を、B列に \(\sin x\) を、C列に \(2\sin x\) を作成していきます。

1.A列にてきとうな数値を入力する

度数法表記の角度を、A列にずらーっと入力します。

今回は「-180」から「760」まで入力しました。

かんたんな入力方法は以下のとおりです。

①まずA2に「-180」を入力し、すぐ下のA3に「-179」と入力。

(増分を2にしたい場合は「-180」「-178」などと入力する)

 

 

②A2とA3をドラッグして枠線で囲う。

右下に■マークがあるので、マウスでポイントして下にドラッグ

 

 


③好きなところまで下にドラッグする。

増分1きざみで、数値が入力されます。

 

 

 

2.B列に\(\sin x\) の値を出力する

A列の数字をつかって、B列に\(\sin x\) の値を出していきます。

①B2を選択し、数式バーに以下のどちらかの式を入力する。

=sin(RADIANS(A2))

=sin(PI()/180*A2)

どちらもカッコ内で、度数法を弧度法に直しています。

なお「PI()」とは「円周率\(π\)」のことで、下は\(\frac{π}{180}x\)という式です。

なぜこの式で度数法を弧度法に直せるかは、ラジアンについての記事を参照。

 

②B2の右下の■マークを下へドラッグ

A列のときとおんなじ要領です。

 

 

 

③最後までドラッグしたら離す

これで\(\sin x\) の値が出ました。

 

 

 

 

 

3.C列に \(2\sin x\) の値を出力する

B列とおんなじ要領で、今度はC列に \(2\sin x\) の値を出していきます。

①C2を選択し、数式バーに以下のどちらかの式を入力する。

=2*sin(RADIANS(A2))

=2*sin(PI()/180*A2)

 

②C2の右下の■マークを下までドラッグ

 

これで元になるデータは完成です。

このデータを元に、グラフを作成します。


 

 

Excelでサインのグラフを描く

1.基本のグラフを描く

①↑のように、データをすべて選択する。

 

②「挿入」タブの「グラフ」範囲にある「散布図」をクリックする。

5つほどグラフの種類が出てくるので、今回は右上の「散布図(平滑線)」を使用します。

これだけで、↓のようなグラフが出来上がります。

ただ、非常にゴチャゴチャしてる!

見た目が悪い!

と思ったので、いろいろ微調整しました。

 

 

Excelでサインのグラフを調整する

1.いらないものを削除する

まず横軸が度数法表記なのが気に食わなかったので、右クリックで「削除」を選択して消しました。

ついでに右側の \(\sin x\)、\(2\sin x\) という表記も消しました。

 

2.軸の目盛を変更する

次に縦軸の目盛を変更しました。

縦軸を右クリックし「軸の書式設定」を選択。

↓のような画面が出てくるので、「軸のオプション」タブを選ぶ。

最小値・最大値・目盛間隔をそれぞれ「固定値」に変更し、好きな数字を入力。

今回は最小値-2、最大値2、目盛間隔1としました。

 

3.目盛線の書式を変更する

ずいぶんすっきりしたけど、目盛線が主張しすぎている気がする。

そこで目盛線を右クリックして、「目盛線の書式設定」を選択。

「線のスタイル」タブで、実線を点線に変更しました。

 

4.グラフの色を変更する

Excelでは自動的に青と赤のような色になってグラフが出てきます。

でもこれも気に食わない。変更します。

グラフ自体を右クリックして、右上の書式ツールから「図形の枠線」を選択。

▼をクリックするといろんな色が出てくるので、好きに選んでください。

 

できたー。



 

まとめ

三角関数のグラフを描くうえで重要なポイントは以下の4点です。

  • ■マークのドラッグを活用して時間短縮
  • 数式は「=sin(RADIANS(A2))」または「=sin(PI()/180*A2)」
  • グラフを描くには散布図(平滑線)
  • いろんな設定を変更してきれいなグラフに



ちなみにもっとグラフをいじりたい場合、わたしはペイントツールに張り付けて調整しています。x軸とy軸という表記だったり、余白を縮めたり等々。

そうして出来上がったのが、冒頭に掲げたグラフです。

 

以上、三角関数をExcelでかんたんに描く方法でした。

もっとかんたんな方法があれば教えてくださいm(_ _)m

コメント

タイトルとURLをコピーしました