平沢進のおすすめ曲を自分がハマった順に紹介する(歌詞付)

趣味

2年前からヒラサワを聴き始め、中毒のようにすこしずつ止められなくなってきたこの頃。

自らの感染経路を再確認するための記事です。

天才 今敏のアニメから

はじめは今敏監督の「パプリカ」から入ったんだ。

心地よい意味不明。

サルトルのいう実存ってこういうことかもしれない↓

パプリカ 発狂シーン

挿入曲「パレード」がまた、この映画にぴったり。

原作の筒井康隆も、有象無象の行進にのせるこの「パレード」を聴いたとき、この映画は成功まちがいなしと言ったとか。

[関連記事]
大人がハマる、秀逸なストーリーの名作アニメ映画 厳選6作品

 

そしてこの曲は、平沢進という人の音楽だと知る。

さっそく「白虎野の娘」とあわせて購入。

あーなんか、脳にくる。

慢性偏頭痛で、たまにアリス症候群のこの脳に、くる。

Paprika – The girl in Byakkoya by Susumu Hirasawa

>Amazonプライム ビデオで「パプリカ」を観る

今敏と平沢進のタッグは他にもあるということで、「妄想代理人」も観る。

そして「千年女優」も観る。

エンディングの曲に涙する。

「ロタティオン(LOTUS-2)」

ちなみにロタティオンとはRotation、LOTUSは蓮のこと。

2010年に今敏監督が46歳の若さで亡くなったとき、出棺のときに流れた曲がこのロタティオンだったそう。

12 – Rotation (LOTUS-2) (Millennium Actress)

黄金の月
草の露に幾万も昇り

唯一に来る夜の牢で
打たれるキミの夢に咲く

瞬く間にも数千の
朝よ訪れよ

パラレルに行く船団に
全てのキミの日を乗せて

ランダムに行く雲のように
生まれてたはずと

千年を知るキミの声が
全ての月に木霊する

※咲け輪廻の OH
咲けロータスよ OH
響け千年よ OH
響け毎秒に OH

遥かな過去 遥かな今日
明日さえもここに

黄金の日は一度に有る
忘れたキミが目覚めれば

パラレルに行く 星の今を
隠喩のように映す

ランダムに咲く 花の野辺に
全てのキミは記されて

※(くりかえし)

癖になる曲と歌詞で、この頃にはもうアルバム単位でハマり出す。

 

還弦主義8760時間

平沢進なら「金星」が有名と、どこかで目にする。

はじめに聴いてしまったのが、原曲ではなく、セルフアレンジしたほう。

「凝集する過去 還弦主義8760時間」というプロジェクト名で、インターネット投票により選ばれた10数曲を弦楽器主体でアレンジしたもの。

その壮大さに、やられる。

Susumu Hirasawa: Venus (Live)

※朝が来る前に
消えた星までの地図を
キミへの歌に変え
地の果ての民に預けた
船よ 急げよ
西はまだ無窮のさなか
眠りから見晴らせば
宇宙はキミを夢見て

ボクらの間に
変わらないものを数え
約束にくらみ
いくつもの橋を渡った
あの日から消えた
星がいま川面に映る
水かさよ増せ 溢れ
キミへとボクを埋めて

いつか陽を仰いで
消えた星が見えた日は
地の果てに預けた
あの地図の歌をうたおう
“ボクはキミだから”と
“ボクはキミだから”と…

※(くりかえし)

いくつかライブ映像を漁り、平沢進が楽器ぜんぶ一人で演奏していることを知る。

ついでにへんな楽器をいくつも発明していることも知る。

ついでにJASRACと縁を切り、1990年代からネット上の音楽配信を自分ではじめたことも知る。

ヘンな人だな。

でもいいんだ、こんな音楽を届けてくれるから。

そして還弦主義のなかで一番やられたのが「トビラ島(パラネシアン・サークル)」

もう、一聴して、忘我の境地。

神秘主義が数千年追い求めてきたものが、この曲にはある。

Susumu Hirasawa – ISLAND DOOR (PARANESIAN CIRCLE) – Live

(終盤の大サビのみ)

回る
必然かつ唐突に 極まる高まる
この恍惚の夢魔
枯渇を食い 豊穣を吐き
死の器で光明降らす
火の火炎の桃源郷 または
聖なる輪のモータードライブ

パラネシアン サークル サークル
パラネシアン サークル サークル

滑舌さえ断固たる嗚咽
かの生贄 夢の外
無風の無明の継承者
昇る降る昇る降る
火の火炎の桃源郷 または
聖なる輪のモータードライブ

パラネシアン サークル サークル
パラネシアン サークル サークル
パラネシアン サークル サークル サークル
見よ
パラネシアン サークル サークル サークル
見よ
パラネシアン サークル サークル サークル
見よ
パラネシアン サークル サークル
サークル サークル サークル 見よ

日本の仏教において、なぜお経を節をつけて読むのか?

それはブッダの深遠な真理を理解できないわれわれ凡夫のため、たとえ意味がわからずとも聞き続けることで真理を直観できるように、かつての偉大な僧たちが工夫したのだろう。

終盤の大サビに、それと同じものを感じた。

平沢進は現代の空海あるいは道元だ。

そう言っても過言じゃない。

 

2019フジロック出演

そしてなんやかんやで現在に至る。

師匠、なんと今年のフジロックに出演。

生まれて初めてフェス行きたいと思った。

YouTube無料配信で観てました。

「Aurora」のアレンジ、良かったー。

ちなみに「Aurora 3」はこちら↓

AURORA 3 – PHONON 2550 VISION

ここで取り上げなかった名曲の数々は、ぜひCDやネットで購入して聴いてみてください。

わたしはいま、ライブDVDを何から買おうかと、財布と相談中です。

アーティストにハマる。

人生でこういうことがあるとは思ってもみなかったけど、おそらく一定の人たちにはどうしようもなく響いてしまう。

平沢進とはそんな音楽家なのでしょう。

もしかしてわたしと同じように、朝が苦手で、偏頭痛もちで、おおきな音に驚くたちで、暗闇が怖くて、身動きできない状況はもっと怖くて、本質的にはコミュニケーションが億劫で、妄想好きで、ときどき昔の嫌な記憶がフラッシュバックしては不機嫌になり、たまに人の話し声の幻聴が聞こえ、生きるのが上手いか下手かと問われればうまくやれるときもあるけど根本は下手だと答える、そんな人はハマるのかもしれません。

[関連記事]
大人がハマる、秀逸なストーリーの名作アニメ映画 厳選6作品

コメント

タイトルとURLをコピーしました