重悟のブログ

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日記

ドラえもん化する世界と、情報統制を進めるしずかちゃん

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2018年も終わりを迎えようとしているので、この1年の情勢をジュウゴなりに振り返る。

結論を先にいえば、世界はますますドラえもん化しつつあり、特に中国は今年もジャイアンだった。そして出木杉君はあきらかにグレはじめた。

またその中でしずかちゃんは情報統制をさらにおしすすめ、都合の悪い通信簿は今年もぜんぶ隠しとおした。結果として、ナショナリズムがさらに高まりをみせた1年だった。

 

世界:国際情勢はドラえもん

太平洋をはさんだ中国vs.アメリカという覇権争い。

2018年はこの構図がますます顕著になった1年だった。今後さらにこの構図は鮮明になって、環太平洋、とりわけ南シナ海と東シナ海が世界情勢の中心になるだろう。

もちろん大西洋岸も、中東も、中央アジアも、それぞれに大国の利害がからみあう舞台ではある。

しかしアメリカと中国がすくなくとも今後30年間は世界の2大巨頭である以上、太平洋が世界の覇権争いの主要舞台でありつづけることはまちがいない。

そして日本と韓国がアメリカの同盟国でありつづけるなら、2大勢力の衝突はやはり南シナ海と東シナ海になる

経済的にみても、世界の主要都市の大半が太平洋沿岸にあることからも、それが推測できる。

 

『ドラえもん』に例えると、中国がジャイアンで、アメリカが出木杉君だ。

ジャイアンは今年もジャイアンだったし、これからもジャイアンだろう。

「おまえのものはおれのもの」と言って南シナ海を手中にしようとするだろう。

 

んでクラスのもうひとりの実力者、出木杉君。

頭がよくて常にいい顔をして、じつは腹黒い出木杉君。

彼が去年あたりからグレはじめ、周囲のみんなとも距離を置くようになった。

しずかちゃん(日本)はこれを気にかけて、いろいろとりなしを図るんだけど、出木杉君、ジャイアンともしだいに真っ向から対立するようになってきている。

 

この世界では、のび太(北朝鮮)がひみつ道具(核兵器)を使って何をするかわからない。

だから出木杉君、のび太を手懐けておこうと今年いきなり会談した。

ジャイアンはきっとおもしろくないはずだ。

スネ夫(韓国)も混じって、この世界は2019年以降ますます混沌とするだろう。

数年のうちに新たなクラスメイト(インドネシア)も登場してくるから、よけいにわからない。

 

ひとつだけわかるのは、主導権はつねにジャイアンと出木杉君が握っているということだ。

しずかちゃんとしてできることは、かれらの争いをできるだけ穏便に、クラスの平和を保つこと。

しかもどっちの顔も立てながら、クラス内を上手に渡っていくことだろう。

 

明治維新後150年。

平成が終わる。

おもえば近代日本の立ち位置はつねに綱渡りの難しいものだった。

一歩まちがえたとたん破滅に落ちて、何百万人もの犠牲者を出し、他国に占領された。

これからも日本の舵取りは難しい。

それを思わされた2018年だった。

 

 

日本:情報統制は思考停止を生む

最近、久しぶりにテレビをじっくり見た日があった。

NHKニュースが国威発揚番組に成り果てていたんで、おどろいた。

事件や災害以外は大半が、他国の粗をあげつらい、自国のいいところを見せる。

以前からこうだったっけ?

最近になってこうなら、政権の情報統制もかなり進んだなという印象だ。

 

安倍政権がやりたいことは自衛隊の強化

これは筋がとおっている。

憲法改正にしても、集団的自衛権の容認にしても、予算増額にしても、ぜんぶそう。

アベノミクスにしても株価を上げて政権の支持率を上げて、憲法改正をしやすくするためだ。

そして日本の国際的な立場が前述したとおりだから、自衛隊の強化は必然だ、いたしかたないとジュウゴも思っている(集団的自衛権や憲法改正が必要かどうかはさておき)。

 

ただそのやり口として、情報統制によるナショナリズムの高揚を利用する、これには大反対だ。

一介のひよわな小市民がこんなこと言ったって何も変わらないのは知っているけど、でも反対だ。

だって物言えぬ雰囲気のときにロクなことは起こらないから。

かつて検閲と忖度の蔓延したあの時代を、ジュウゴは祖父から聞いているから。

 

大正生まれの祖父は戦中のことをあまり語らない。

どうも腰が悪くて丙種になって徴兵されなかったことが軽い劣等感らしい。

(まぁ徴兵されていたら戦地の話などよけい話さないとは思うけど)

ただ、こんな話をしてくれたことがある。

「仕事を終えて、定食屋に行って、気の置けない友人とならんで食べる。ラジオから大本営発表の戦果が伝えられる。『本当に勝ったのか?』、その一言さえ言えない。小声でさえ言えない。言えばだれが聞いているかわからないからだ。政府への疑問は思っていても腹のうちに飲み込むしかなかった」。

 

歴史をふりかえると、情報統制などしなくても、強力なリーダーシップを発揮した政治家はいくらもいる。

しかし最近のリーダーは情報統制するのが流行りのようだ。

ロシアのプーチン大統領、シリアのアサド大統領、トルコのエルドアン大統領、フィリピンのドゥテルテ大統領、中国の習近平主席。

アメリカのプーチンもその傾向だし、カンボジアのフン・セン政権もそう。後者はつい先日(2018/12/18)、人権団体が本田圭祐に懸念を表明する書簡を送ったことで話題にもなった。

 

強権的な長期政権を維持するには、メディアの発達した現代では情報統制しか方法がないのか。

そうだとすれば、向かうところはどの国も、ナショナリズムの高まり排斥運動だ。

反グローバリズムとあいまって、ますます排他的な風潮が高まるだろう。

 

ナショナリズムはジュウゴの中にももちろんあるが、ことさら高揚させると思考停止に陥る。

日本ってすごいんだ、いえーぃっ。

万世一系、世界にほこる気高い血筋ー。

大東亜共栄圏、アジア人種の解放ー…。

こうした主張すべてに共通するのが、自己批判の欠如だ。

尊王思想が江戸後期の国学とあいまって発展し維新の原動力のひとつとなったこと。

種族というくくりがそもそも19世紀の優性学のイデオロギーをうけついでいること。

自分の思考の枠組みはどこから来ているのか?という自己分析・自己批判をしなくなる。

それが思考停止。

そして思考停止した全体がひとつの方向に突き進むと、待っている結果のひとつが戦争となる。

 

わたしは戦争が嫌いだ。

現生人類ホモ・サピエンス・サピエンスが戦争好きでやめられないといくら歴史が証明していようが、やっぱり嫌いだ。

だから、現政権の情報統制には反対なんだ。

しずかちゃんはもっと家庭でもなんでも話す人であってほしい。

不都合な文書を廃棄したりせずに。

ナショナリズムに突き動かされた自衛隊青年幹部がクーデタを起こす前に。







-日記


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