前回まで、英語が必要なたったひとつの理由をみてきました。
1回目:9割の日本人は英語を使わない!でも英語教育が必要なただ1つの理由
2回目:英語が必要な理由その2:英語をつかう職業をまとめてみた
じゃあ、うちの子は英語を早くから勉強させるべきだろうか?
とくに学校以外の塾や習い事を、させるべきなんだろうか?
今回はこうした疑問を考えていきます。
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よくわからないなら、させたらいい
まずは「うちの子に英語を勉強させるべきか」について。
見出しに結論を書いちゃいましたが、まあ最後まで読んでやってください。
1割の確率ってけっこう高い
前回まで、「将来的に英語を仕事で使う人は1割ていど」という事実をみてきました。
これはクラスに30人の子どもがいたら、将来英語を使うのは3人しかいないってことです。
のこりの27人は英語なんてできなくても、別の仕事についてバリバリやっていけます。
こんなこと聞くと、「え、じゃあ早期教育とか意味あんの?」って思いますよね。
意味あります!
だって1割(10%)ってけっこう高い割合だから!
ほかの習い事とくらべてみると、その割合の高さがわかります。
たとえばピアノ。
習い事としてはメジャーで、とくに女の子で習ってる子、多いですよね。
でも将来、ピアニストとして生計を立てるのは1万人くらい。
子どもの数が1600万人だから、割合にして0.06%。
1600人に1人しかピアノを仕事に使わないんです。のこりはみんな、ピアノ以外の仕事に就きます。
そう考えたら、10人に1人って、ものすごく高い割合なんですよ。
だから、子どもに早くから英語教育をさせることには意味があります。
習い事のなかでは、将来に役立つ可能性がいちばん高いといえます。
習い事にたいして過剰な期待をしない
「でも、ゆっても10人中1人の確率だろ?」
「そもそも将来どうなるかわからないし…」
親として、こうした不安も当然ですよね。
子どもの将来なんてどうなるかわかりません。わかるわけないです。
だから、最終的に習い事をさせるかどうかは、そのときの気分で決めたらいいと思います。
「習いたいー」って子どもが言ってきて、お金と時間に余裕があるならさせてもいいし。
「習う?」って子どもに聞いてみて、イヤーって言ったらやめたらいいし。
習い事って本来、それくらいのかるい気持ちでさせていいと思います。
なぜなら過剰な期待は子どもをつぶすからです。
わたしは10年以上、民間の教育業界で働いてきました。
出会った子どもと保護者の数は1万人以上にのぼります。
そのなかには、子どもに過剰な期待をかける親御さんもいっぱいいました。
「うちの子はぜったい東大に入れようと思ってるんです」と言っていたお母さん。
「うちは代々医者の家系なので、こいつにも継いでもらわないと」と話すお父さん。
たいてい、親子関係が崩れていきました。
なかには精神疾患になった子もいます。
習い事なんて、「将来この子の役に立ったらラッキー」くらいの気持ちでさせるべきです。
とくに勉強系の習い事は。
だから英語の習い事も、はじめるなら、「とりあえずさせてみるか」という気軽な感じではじめさせてください。
学校だけで十分じゃないの?
ただ、子どもは学校でも英語を習います。
「学校の授業だけで十分じゃないの?」
「塾にまで行かせる必要があるの?」
と思いますよね。
子どもの英語力を判断する5つのポイント
結論をいうと、いまの子どもの状態によって、塾に通うべきかどうかちがってきます。
もっと正確にいうと、子どもの発達段階別に、英語にたいする興味・関心をもっているか、またじゅうぶんな英語力を身につけているかどうかで、英語塾に行かせるかどうか変わってきます。
わたしは数千人の子どもを見ていくなかで、「英語ができる子はここがちがう」というポイントを5つ見つけました。
列挙するとこんな感じです。
- 小学生までに音から英語に親しんでいるか
- 小学生のうちに英語の文にも興味・関心をもっているか
- 中学生の段階で家庭学習の習慣を身につけているか
- 中学3年間の文法はバッチリか
- 中学・高校で、英単語と長文読解の正しい勉強法をしているか
この5つがすべてできていたら、塾には行かなくていいでしょう。
逆に5つのうちどれか1つでもぬけていたら、塾に行ったほうが英語を得意になれる可能性が高まるでしょう。
中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。 [ 学研教育出版 ]
くわしい解説は次回に…
ああ、また記事が長くなってしまった・・・。
この5つのポイントについて、それぞれのくわしい解説は次回にしていきます。
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